代表取締役 工藤 伸

代表取締役 工藤 伸(Shin Kudoh)

(プロフィール)

昭和51年 3月 熊本大学理学部地学科卒業
平成 6年 1月 株式会社アバンス設立

 

 平成30年の新年を迎え、一昨年4月の熊本地震から2年を迎えようとしています。地震後の復旧・復興も目に見えるものも多くなりましたが、益城町の町中を通りますと、解体後の空き地の多さにまだまだだという気持ちにもなります。

 弊社では、地震直後から業務として取り組んできました国道57号の大崩壊地周辺の復旧に向けて、引き続き斜面崩壊箇所での地質調査や動態観測等を実施しているところです。また、国で進められている北側復旧ルートでの地質調査や、熊本県農林水産部発注の大切畑ダムの地質調査などを行っているところです。

 熊本地震に関しましては、まだ布田川断層帯の宇土区間や日奈久断層帯の日奈久区間で地震発生の可能性が残っています。地震発生後から、阿蘇地区などで活断層の活動履歴の把握を目的として多くのトレンチ調査が実施されました。弊社でも、日奈久断層帯の高野-白旗区間のトレンチのはぎ取り標本を熊本県に寄付しました。このような活断層の詳細調査が、今後の地震活動に対する防災・減災に役立つことを期待しますとともに、発生が予想されている南海トラフの巨大地震に対する備えも緊急の課題と思っているところです。

 地盤調査では、地震関連以外に、新たな道路ネットワークとして期待されている国交省発注の有明海沿岸道路の地質調査を行っています。また、世界ジオパークに認定されている阿蘇ジオパークや、日本ジオパークに認定されている天草ジオパークの推進にも微力ながら応援しているところです。

 最後になりますが、熊本地震では全国の多くの方々からお見舞いや温かい励まし、また多くの人的・物的支援をしていただき、大変感謝しているところです。熊本の復旧・復興は少しずつ進んではいますが、”がんばろう熊本”を合言葉に、県民一丸となってがんばっていますので引き続きご支援を宜しくお願い致します。

 

 

〈会社の目標〉
1.ハイレベルの技術の提供
地盤調査を通じて、発注者の設計・施工者に対して十分満足される理学・工学を融合したレベルの高い技術を提供する。

2.自然と人との共生
地域の地形や地質特性などを生かした、自然環境への負荷の少ない建設工事や設計を行う。

3.安全な国づくり
気象災害や地象災害に対する防災技術・知識を高め、災害に強い国づくりの手伝いを行う。

4.地域づくりの支援
自然環境・景勝地や文化遺産を生かした地域づくりや地域活性化の支援をする。

 

 

いよいよ平成28年度が始まりました。世界経済の落ち込みから円高が進行し、株価も徐々に低落傾向に転じており、この先の経済状況にやや不安を感じているところです。弊社をはじめとする業界は、公共事業を主とする受注形態をとっていますので、国の方針や公共事業に対する投資額に受注量が左右されるのは仕方ありません。しかし、国民が安全で安心できる国づくりやグローバル社会の中で魅力ある日本を形成していくには、一定の公共投資が必要であることは言うまでもありません。

昨年度は、7月の豪雨や8月末の台風15号の強風により、県内では土砂災害を含む多数の被害がでましたが、本年度は災害の少ない1年になればいいなと思っているところです。また、国内各地の火山や阿蘇山の噴火活動は、昨年よりやや沈静化している傾向がみられますが、近い将来に発生が懸念されている東海・東南海・南海地震など、自然災害と背中合わせの日本では、今後も予想を上回る自然災害が発生することが懸念されます。

熊本は、阿蘇ジオパーク、天草ジオパークなどの自然遺産や、多くの観光客を呼んでいる熊本城などの文化遺産などがあり、このような自然や文化遺産を守り育てて後世に残していくこと、また熊本を『くまモン』人気に頼らずに活性化していくことも私たちの使命と思っています。

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